金沢大学で特別講義をおこないました

2011年8月8日と9日、金沢大学の平成23年度「人間・機械科学特別講義Ⅰ」として講義をおこないました。

 

金沢大学は、医学部を除いて、市内中心部からバスで30分ほどの角間キャンパスにあります。

山を切り開いて作られたキャンパスだけあって、緑豊かで、とても気持ちの良い場所。

その分(?)、キャンパス同士の距離があって、バス停から目的の建物までけっこう遠かったりするのですが、それもまぁ、大学の醍醐味というものでしょう。

「一人になれる場所」がたくさんあるっていいことですよね。

 

 

講義は、「ウェブマーケティング&解析講座」。

受講してくれたのは、機械科の修士1年生。

 

普段、ウェブやマーケティングとは畑違いのことをしているので、1日目は、事例も交えて浅く広く、ウェブというものについての話をしました。

 

8月8日(月)10:30~16:15

 

0.自己紹介 名前・所属 普段のネット活用状況
1.ウェブの現状
 一般的なウェブサイト・ブログ・ソーシャルメディア (Twitter、mixi、Facebook、その他SNS)


2.ウェブマーケティング
 広告モデル・ソーシャルメディアマーケティング・クロスメディアマーケティング

 

3.マーケティングモデル
 AIDMA・AISAS・SIPS

 

4.解析(数値化)
 アクセス解析で分かること

 ウェブ業界の課題(リアルまで考えた場合、成果をどう計測するか?)

 ウェブ解析の考え方

 ウェブ解析ツール紹介

 KPIとは

 

5.ワーク
 時間帯分析からユーザー像を推測した後、

 チームに分かれ、時間帯分析で推測したユーザー像に対するプロモーション案を検討

 プロモーション案に対するKPIの設定

 

一見、盛りだくさんなのですが、さすが修士1年生たち。

飲み込みが早くて、どんどん吸収してくれました。

KPIというのも、普段、研究で実験と仮説を繰り返している彼らにとっては、そんな難しいものではないのです。

 

ワークで盛り上がりつつ、2日目は以下の内容でした。

 

8月9日(火)10:30~16:15

 

1.発表用原稿作成

 

2.発表

 

3.発表に対するフィードバック


4.プロモーションの効果をどう数値化し、評価するか
 ウェブ解析で使う指標の説明と演習(初級ウェブ解析士講座の演習)


5.まとめの話(ものづくりの起点とイノベーション)


6.レポートと授業評価アンケート記述

 

実感がわかないと、つまらないし、座学はどうしてもネムクなるので、ワークをたくさんやりました。

 

前日から考えてもらったプロモーション案では、1日でCM案を動画つきpptで作ってくるチームがあったり、また、普段、日常的に図解を交えた発表をしているからか、とても分かりやすい資料ができていてさすがの内容。

 

ただ、案を発表するだけだと、楽しいだけで終わるので、発表の後、「わかりやすさ」「興味喚起」「購入喚起」について挙手でアンケートを取ることで、真剣さが失われないようにしました。

 

いつもだと、匿名アンケートを取って集計するのですが、今回はそんな時間的余裕がないので、挙手という形で。これは、JWDAの上級講座で実際にやったことのある方法で、それを拝借しました。

 

さらにその後、チームごとに考えてもらったプロモーション案を、どう効果測定する?という切り口で話したので、初級ウェブ解析士講座の内容も、するすると理解できてしまうという気持ちよさ。

 

最後に、機械科の学生さんということで、ものづくりのお話をしました。

プロダクトアウト、マーケットイン、マーケットアウトといった内容です。

 

普段は、プロダクトアウトからマーケットインへ、そしてマーケットアウトへという話で止めるのですが、今回の受講生は、技術者になる子が多いので、「マーケットアウトを超える発想こそが本当のプロダクトアウトで、それができてはじめて、マーケットクリエイションが起こるのだと思う。マーケティングの話として、顧客視点ということを何度も言ったけれど、ユーザーの御用聞き技術者ではなく、イノベーションを起こすエンジニアになってください」というお話で締めました。

 

長くなりましたが、最後に、いただいた感想を幾つかご紹介しますね。

 

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ウェブマーケティングという言葉は、今までの生活ではあまり関わることもなく、自分とは遠い話かなと考えていましたが、今回、講義を聞いていて、決して縁遠い話でもないのだなと考えるようになりました。

 

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実際に考えながら講義を受けられるような資料、pptが良かった。

また、明日からでも役に立つ情報でためになった。

 

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ただ結果が出て明らかにこちらの方が良いとは分かっても、数値化してそれぞれの評価基準・指標を設けて分析すると特化している利点や欠点、改善点を発見できることは大切なことだとわかりました。身につけて損はない能力。

 

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今までの講義とは違う分野で、内容が新鮮に感じた。グループワークでは、実際に体感したり考える機会が多かったので、理解が深まった。

 

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普段、何げなく使っているウェブサイトですが、広告やセッション数、クリック数などといった様々な指標があることに驚きました。同時に勉強にもなりました。

 

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ものづくりのことばかりで、今までマーケティングのことを考えたことがありませんでしたが、ワークを行ったり他の班の意見を知ることができ、非常に面白かったです。特に、自分で考えた広告、CMのアイデアを担当の人に絵にしてもらいながら議論ができたところはとても新鮮でした。

 

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